元気な赤ちゃん

新生児の病気(4)

今回も新生児の病気についてご紹介します。
赤ちゃんとママが安心して暮らせるようにこの知識を覚えていただければ嬉しく思います。

 

産瘤(サンリュウ)
・産瘤とは頭のてっぺんあたりにできるコブのことで、特に新生児に多く出ます。
逆子で生まれた場合は、お尻に出ることもあります。
このコブは、赤ちゃんがママの産道を通ってくるときに頭を強く圧迫された時に体液が溜まってしまうため、それがコブとなって現れます。
触ると液体が入っているように少しプニュプニュとしますが、数日もすれば小さくなっていくでしょう。
この液体は体液ですので1週間もすれば吸収されるので治療などの必要はありません。

 

頭血腫
・これは、生まれてくる時圧迫をうけることにより、頭蓋骨と骨膜との間が出血するために固まってコブとなってしまうものです。
産瘤と比べますと、こちらのコブのほうが硬いです。
頭血腫も徐々に吸収されて小さくなっていきますが、目立たなくなるまで長ければ1年くらいかかることもあるでしょう。
特に治療の必要はないものですが、感染を防ぐためにコブの周りは常に清潔を保ちましょう。
赤ちゃんがかかないように注意してください。

 

新生児メレナ
・赤ちゃんの消化管から出血する病気です。
原因としては、ビタミンKの不足が挙げられます。
血液を固めるためにはビタミンKを必要とします。
つまり、このビタミンが不足しますと、血液を固めることができなくなるために出血すると血が止まらなくなるということです。
新生児に不足しがちな理由としては、このビタミンKは胎盤を通過しにくいからです。
そのために、生後間もなくはビタミンKのシロップを飲ませる処置が行われており、病気になる事態は減少しています。
この病気の症状としては血を吐く、または血便などが挙げられますが、軽い症状ならビタミンKの摂取により治るでしょう。
ですが、重症の場合は、輸血という処置がとられることもあります。

 


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